ノンフィクション作家:5 の検索結果を新着順に紹介


ノンフィクション作家:5
c-book-066.health-shopping.net
ノンフィクション作家:5
商品リスト

ノンフィクション作家:5
中野不二男の本
野村進の本
野田正彰の本
萩原遼の本
橋本克彦の本
早瀬圭一の本
春名徹の本
おすすめカテゴリー
ノンフィクション作家:6
ノンフィクション作家:7
ノンフィクション:歴史
歴史・地理
地理・地域研究 歴史
歴史・地理 地方別
世界史
考古学
地図・古代史
ビジネス・経済・キャリア
経済史 その他
各国経済事情
産業研究
産業研究2
産業研究3
産業研究4
産業研究5
経理・アカウンティング
経済・経営学・キャリア・MBA
アメリカMBA・名物教授

見得切り政治のあとに


野田正彰
¥ 2,730 通常24時間以内に発送
★★★★

見得切り政治のあとに
これまでのコラム集「背後にある思考」、「なぜ怒らないのか」に続き、 信濃毎日新聞に掲載された野田氏のコラム集です。 例えば、本書のタイトルにもなっている政治については、歌舞伎役者のように 「見得」を切ることにのみ長けた首相や知事などが、私達の生活を変えてしまったが、 例えば、医療制度改革の基本方針には「安心・信頼の医療の確保と予防の重視」 とあるが、何故「医療費抑制と患者自己負担をめざして」と敏感に感じ取らないのか、 と私達に問いかけます。 つまりは、安全は政府行政が目標としてもよいが、安心は上から保証されたり 要求されたりするものではないのだと私達は知るべきではないのか、そこを鋭く 私達に突きつけてきます。 あとがきにもあるように、「その地、その問題に身をおき、あるいはそこに生きて いるとして考え、誤っていたとき、はっきりと誤っていたと自覚できるような文章を」 書くように心がけたというそのコラムは、実際にその場所を訪れて相手と対峙して 著されているものが多く、私達が今どんなことが世の中で起きていて、何が大切な ポイントかを考える際の総合的な思考を養う糧となると思います。 特に...

救急精神病棟 (講談社プラスアルファ文庫)


野村進
¥ 880 通常24時間以内に発送
★★★★★

救急精神病棟 (講談社プラ...
この本は、千葉県精神科医療センターで3年間も取材されたものです。 精神科と聞くと、一般的には様々な偏見がありますが、精神病は病気であってその人本来のものではありません。 この本を読むと、医師と患者の奮闘、そして患者さん自身がどんなに苦しんでいるかがリアルに伝わってきます。 単なる味で読まれた方は、内容の濃度やすさまじさに衝撃を受けると思います。そして、量のある本ですが、一気に読んでしまうと思います。 また、この本は第三者のライターからの視点だけでなく、看護師や医師からの視点から書かれている章もあります。 急性期の精神病の扱いの大変さが、さまざまの視点で描かれ、より精神科医療の苦渋が伝わります。 精神科医を目指している方は、ぜひ一読されることをおすすめします。

千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21)


野村進
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★★

千年、働いてきました―老舗...
購入にあたってこちらのレビューを参考にさせていただきましたが、実に良い本です。 プロジェクトXやがっちりマンデーのような番組が好きな方におすすめします。 日常的に触れるモノが老舗の技術で支えられていたり、時代と共に意外な変遷があったりと、 実用的ビジネス教本ではなく、老舗企業の知られざる逸話集といった印象です。 専門的で難解な用語はほとんどなく、身構えることなくすっきり読めます。ビジョナリー・カンパニーでは「業態は変わってもビジョンが変わらなければ産業の構造変化にも会社は耐えうる」といった視点だったように記憶している。 本書では、結果論的ではあるが結局持ちこたえてきた、小さなシーズから変化することに成功した老舗企業の姿勢に共通する部分を垣間見ることができる。 削る文化とは? 重ねる文化とは? 結局ITで「何をどう便利にしたいのか?」よくみえないニーズが、こういった書籍に散らばるキーワードから見えてくる。 ネムリユスリカ。 基本に忠実。ただし考え方は七変化。 vision【名詞】先見、先見の明、洞察力、想像力、考え方「○○だけをつくり続けて○百年」という老舗ではなく、創業...

暮らしの中のやさしい科学


中野不二男
¥ 1,575 通常24時間以内に発送

暮らしの中のやさしい科学
・・・

「麻原死刑」でOKか?


野田正彰
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★

「麻原死刑」でOKか?
飽きっぽい私がたった一日で読めた程、内容的にはスリリング。かといって単純な死刑反対論ではない。弁護側の精神鑑定書を出した野田正彰氏の巻末の講演記録だけには「死刑廃止論」の論調が見て取れるが、全体としては日本の司法・検察批判である。良い点は発言者の野田、大谷、宮台、宮崎、森の各氏のスタンスが少しずつ違っている点だ。勿論一番熱がこもっているのは直接裁判に関わっている野田氏。特に巻末の「西山鑑定に対する意見書」での筆致の激しさは驚くほど。ただ批判されている当の西山鑑定書が一部しか掲載されていないせいで、論争の客観的な判定は望めない。 かくも問題点が多い麻原裁判の進行についてはマスメディアがもっと注目して報道をすべきではないだろうか。きっと国民も注目する筈。 本書タイトルはもちろん反語的な問いかけで、「なワケないよね」という含意。で、その主張の根拠として挙げられている点を、ザッと思い出せるままに書き出すと、次のようになるだろうか。 1.裁判官が「松本被告に訴訟能力あり」の結論を出すに際して、違法性を疑われる行為があった。 2.現在の松本被告には訴訟能力がない可能性が高い。 3.裁判は「松...

チャイナハンズ―元駐中米国大使の回想 1916‐1991


ジェームズ・R.リリー ジェフリーリリー
¥ 2,625 通常24時間以内に発送
★★★★★

チャイナハンズ―元駐中米国...
鮭の回遊ではないが中国青島に生まれ米国で成人、アジアの各地を回って中国大使で戻る。アメリカ政府の政策に携わるセクション、ヒトの絡みがよくわかった。著者の色々な事件に遭遇したときの対処が現実的でバランスのとれた対応ということに腐心され、決して情に流されないで 客観的、かつ複眼的な見かたすることに勤める姿勢はすばらしい。 天安門事件の描写が白眉ではあるが、実際その後の中国の歴史改ざんとその後の経済発展で忘れてしまった形になっている。そして60年前のことで相手に責任を擦り付ける。中国にとって日本は良い鴨である。 我々の国の大使も半生記として著わすのを義務として欲しい。 筆者の父はスタンダード石油のセールスマンで軍閥跳梁跋扈する中国に灯油の販路を広げるために使わされた言わばパイオニアであった。その父の元に中国の地で育った彼は、その後CIAの情報官の任を受ける。彼が任官を受けた1950年代は丁度CIA黎明期で、時の大統領アイデンハワーとダレスCIA長官がイランやグアテマラなど世界各地でCIAに積極的な介入を求めた時期だ。竹のカーテンに包まれた中国、激化するベトナム戦争と世界がめまぐるしく展開...

脳視 ドクター・トムの挑戦


中野不二男
¥ 1,890¥ 921
★★★★★

脳視 ドクター・トムの挑戦
モデルとなっている医師、中田先生の講演を家族が聴きに行ったことから、この本を手にとりました。同時代の日本にこんな凄い人がいるのか。一気に読ませる筆致です。300ページにも及ぶ本ですが、一気に読み終えてしまいました。中田さんの生き方に惹きつけられました。日本の研究者にもすごい人がいるんですねー。 家庭を顧みないハードワークでも、中田さんのお子さんはカルテクに入学しちゃう。ぼくはそこに父親のあり方を見ました。マイホームパパが必ずしも子どもにとっていいわけじゃない。それよりも父親の生き方を見せる。背中で教育するのが大切だと、中田さんの生き方を知って確信しました。本書は、脳機能研究の最先端を行く主人公の中田力教授の医者として、そして研究者としての生き様を、「君たちはどう生きる」という問いかけを通じて克明に記録した伝記である。人間の「こころ」の謎に迫るため、アメリカへ研修医として渡航し、そして様々な経験を積んでいく姿には感銘を受る。そして、ついには脳の働きを可視化する装置を開発し、医学、理学、工学の分野で長けた人材をひきつけ、「こころ」の謎の解明へと突き進んでいくのである。 語り部は、ロケッ...

英語と運命―つきあい続けて日が暮れて


中津燎子
¥ 1,995 通常24時間以内に発送
★★★★

英語と運命―つきあい続けて...
一昔前に、英語教育大論争という論戦があった。 みずからをヒグマ ザ モンスターと称してしまう中津燎子さんが論者のおひとり。 一方の論者であった平泉渉代議士の忠告の事実と真実と、さらにその根っこにある何かまで感じとって、 さらに食いついていってしまうところが、まさにヒグマ。 各国の文化の読みも、ものすごく体感的でリアル。食うか食われるかの軸にぶれがない。 英語の学習、発音、楽しみ方まで、おそらくありとあらゆる事例を飲み込んで、 こなしてきたスーパーレデイ。素敵なおばさまです。 これからのインターネット英語時代に、英語を道具として食っていこうとするなら、きっとこれくらい切れる、 いや引き裂く威力を持つ爪にまで磨きあげる必要が、人によってはきっとある。 読みながら笑い出さずにはいられなくなるのは、中津さんの文才。あきずに読み通せるエッセイ。 英語に真剣に取り組む方なら、きっと何かを得られる名著。私は英語を話す機会など全然ありません。趣味で英語をやってます。 そんな私が、少しでもうまくなれればと思ってこの本を読みました。 結果、何の役にも立ちませんでした。 『目にあまる英語バカ』の著者勢古浩...

鳥居龍蔵伝―アジアを走破した人類学者 (岩波現代文庫)


中薗英助
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★★

鳥居龍蔵伝―アジアを走破し...
徳島県出身の人類学者、鳥居龍蔵博士の評伝。 筆者は、戦中の北京在の経験を生かし、鳥居博士の海外調査(特に、 現在の内蒙古、満洲)を通じリベラリスト鳥居を活写する。 ただ、惜しむらくは、鳥居博士の調査が膨大多岐にわたることからであ ろうが、数次に及ぶ調査のそれぞれの学問的位置づけの分析に弱い。ま た、考古学者の人名等些細な記述漏れも目に付く。 しかし、筆者の鳥居博士とその家族へのまなざしは、鳥居博士の戦中戦 後の行動の清廉さとあいまって、とても暖かく感じられ、読後感は心地 よく、空前にして絶後の学者を知る好著。

なぜ怒らないのか


野田正彰
¥ 2,520 通常24時間以内に発送
★★★★

なぜ怒らないのか
前作の「背後にある思考」に続き、新聞に掲載されたコラム集です。ただし、 単なる掲載のノルマに押されたコラムとは異なり、時事の話題を中心に教育と 医療、全体主義、グローバルな視点からの日本の位置づけなどに関しては 広い視点から非常に深い洞察がされていて、読み応えが十分にあります。 特にこれらのコラムで学ぶべきは新聞などマスコミの報道(情報)を鵜呑みに せず、一旦自分の中にためて即断しない姿勢だと思います。前作の表題でも ある情報の発信者側の背後にある思考を十分に推測して、何故この タイミングでこの情報はどのような意図で発信されているのか、を問い 続けることが私たちには求められていると思います。 溢れ続ける情報の海の中を、即答が求められる世の中で私たちは立ち止まるべき 情報については十分に考察した後に判断するために、そうでないものを かぎ分ける能力についても備える必要に迫られているのかもしれません。

日本領サイパン島の一万日


野村進
¥ 2,100 通常24時間以内に発送
★★★★★

日本領サイパン島の一万日
サイパンといえば、かつては玉砕の島といった印象がつよく、軽々に訪ねたり、語ったりしてはいけないものと、高校時代までの私は考えていました。 そしてそれは当時の多くの日本人の気持ちだったとも思います。 ところが70年代の後半からグァムに続いて、日本の手近な観光地としての開発が進むにつれ、お気楽なレジャー的話題ばかりが流通されるようになったような気がします。 もちろん日本人にとってのですが、サイパンの明るい側面も、悲惨な側面も、この本には描かれています。 悲惨な面では、とくに第9章の戦争の描写が圧巻。 軍拡を主張される方々には、ぜひ、この本を読んでいただいた後で、ご自説を再検証していただきたいと感じました。 沖縄からの移民に加え、山形からの移民が多かったというのも、この本で初めて知りました。 とくに山形の方は、ぜひ、ご一読を。 久々に大きく深い感動を覚えたノンフィクションの大傑作です。 サイパン島に関する本と言えばこれまで戦争の悲惨さに関するものばかりであったが、この本は島の発展から喪失までを描き切った見事な傑作である。民間人の30年間の島の生活がよくわかる。よくここまで調べて書き上げ...

この社会の歪みについて―自閉する青年、疲弊する大人


野田正彰
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★★

この社会の歪みについて―自...
野田正彰さんという方を知りませんでした。余り難しい議論も得意ではありません。でも社会はヒステリックになっているような気がするし、正直自分も毎日どうしてこんなに疲れて不安なんだろうと感じています。なんとなく手にした本ですが、私にも分かるような平明な文章でありながら、深く引き込まれる内容でした。通勤の途上で夢中になり、つい乗り過ごしてしまいそうなったほどです。何度でも読み返してみたい本です。出会ってよかった!この本の長所 現代社会のおかしさがサラッと書かれているところ。120ページぐらいでこれだけ現在の問題点が過不足なく書かれていることは評価できよう。 この本の短所 著者のきらいなものに対する危機感をあおっているところ。フリーター、ニート、携帯電話、意見を言わないことなど、著者が好ましくないと思っていることは結構厳しく書かれている。これでは、著者が批判しているはずの「危機感を煽っている」(p95)ことと同じであり、著者が批判しているはずの「日本の政治家とか権力者」とやっていることは同じである。 結論―著書星5つ。短所星3つ。中間を取って星4つ。 内容はさすがに野田正彰、という感じ。「日本...

陳真―戦争と平和の旅路


野田正彰
¥ 1,890 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

陳真―戦争と平和の旅路
表紙の写真は、著者の憧れの人に対する思い入れが選ばせたものであろう。若く美しい時代のもので中国語に関心がある人には、中国の海外ラジオ中国語の講座、また日本のNHKの中国語講座で10年ほど活躍された主人公はすぐに思い当たる人である。内容は、台湾出身の共産主義を支持する中国人学者の子供として、東京で生まれ高い教養の人々に囲まれて育った。13歳までの日本の生活期は、日本の中国侵略、第二次大戦の時期に当り中国人に厳しい状況であった。中国の日本帝国主義からの解放を機に台湾に移るが、蒋介石の中華民国政府組織の台湾での圧政等から共産党の解放地域への移動を図るがこれに3年を要する。日本で中国共産党の組織とし活動していた父の手配で、放送局に所属し働く事になる。ときに16歳、中華人民共和国成立の1949年10月1日前からの放送局での生活を通して、建国初期から反右派闘争、大躍進、文化大革命などでの中国の生活の一部を知る助けになる。しかし、作者の主人公への思い入れか、本のタイトルのように、個人の事情に終始してあまり歴史参考とはならない人物伝である。 本書には表紙をはじめとして、ところどころに生前の陳真さんの...

科学技術はなぜ失敗するのか (中公新書ラクレ)


中野不二男
¥ 840 通常24時間以内に発送
★★★★★

科学技術はなぜ失敗するのか...
本の科学技術が何故失敗するかが分かったような、分からなかったような気がしました。 新書としては、科学技術に関する情報を提供しており、勉強になります。 日本における失敗に関する情報は貴重です。この情報を生かせば、科学技術は同じ失敗を繰り返さないことがわかります。 失敗を繰り返すとすれば、それはなぜなのでしょうか。 分かったような、わからなかったようなというのはこの点です。 「戦略なき民営化」「研究機関のヴィジョンなき統合」という言葉がみだしにあります。 本当でしょうか。戦略のない人、ヴィジョンのない人がいることは確かです。 しかし、組織の全員がそうでしょうか?著者が知らないだけではないでしょうか? 著者がどれだけの人に会って判断したかが、わからなかった点の一つです。 「南極観測から撤退すべきでない」のは同感だが、「環境にいい自動車はなぜ、なかなか誕生しないのか」は疑問だ。環境よりも安全に貢献する自動車が必要で、安全のために情報を記録する装置を推奨するとよいのに、推奨されていないのはなぜなんでしょうか。

ココがわかると科学ニュースは面白い (新潮文庫)


中野不二男
¥ 500¥ 0
★★★

ココがわかると科学ニュース...
全35の科学トピックについて、わかりやすく解説を加えている。 いくつか、マイナーな間違いもあるようだが、総じてよく書かれていると思う。 ただ、 図解がある割には、それが効果的には利用されていないものが多い。(全部ではないけど、説明不足なものもあった。) 章立てに、作者の得て不得手(好き嫌い?)が出ています。 多分この著者は、多分航空、宇宙技術につついては、非常に興味を持っているんだろうということは、よくわかります。 この本だけで、題名のように科学ニュースが重し得なるかは、別として、 ざらっとした理解なら可能だと思います。 この本だけで、すべてを理解するのは、不可能なものばかりなので、興味を持ったものに関しては、更なる読書が必要だと思います。

共感する力


野田正彰
¥ 2,730 通常24時間以内に発送
★★★★

共感する力
著者の野田氏が新聞、雑誌などに寄稿した非に広範な領域 (宗教、政治、歴史〜教育等)のコラムを再編集した書です。 取り扱う範囲は広いですが、野田氏の姿勢は一貫して日本政府の 全体主義的な主張を批判的な目で洞察しつづけています。 なるほどと思う点がある反面、一点の誉めるべき場所がない政府の 国民である私達も同時に批判されており、身を正す思いになります。 批判だけでなく、具体的な方向を示している野田氏は自分自身のことも 常に批判的立場から問い直しつづけているとのことですが、正に この本からは、その強い意思を感じ取ることができると思います。

フィリピン新人民軍従軍記―ナショナリズムとテロリズム (講談社プラスアルファ文庫)


野村進
¥ 987¥ 527
★★★★★

フィリピン新人民軍従軍記―...
『コリアン世界の旅』で第28回大宅壮一ノンフィクション賞と第19回講談社ノンフィクション賞をW受賞した野村進のデビュー作。 フィリピンにおいてマルコス独裁やダム建設、さらには伝統的に行われてきた差別に対して戦いを続けるフィリピン新人民軍。彼らは共産主義を根本に置き、少年少女も加えてフィリピンの明日のために命を賭けて闘う。 フィリピンばかりでなく、アフガニスタンやイラク等に関する最近報道はどこか上から見下ろしているというか、あくまで他人事という感じが否めないものが多い。しかし、この本では現地の人々と同じ視線で書かれている。えらそうなことを言える立場ではないが、この本のスタンスこそジャーナリズムのあり方ではないか。 因みに、この本に書かれていることは80年代前半、今から20年程前のことだが、全く色褪せていない。 ソレデハ…マルコスの圧政がはびこる戒厳令下のフィリピンで暗躍する、マルクス・レーニン・毛沢東主義を信奉するゲリラ組織「新人民軍」。これが野村進のデビュー作であるにもかかわらず、冷徹な視線を常に保ちながら、ゲリラ組織に従軍する出色のルポルタージュだ。実は近所の国であるフィリピン...

救急精神病棟


野村進
¥ 1,785 通常24時間以内に発送
★★★★★

救急精神病棟
私は、臨床心理学を専攻し学んでいますが、「ゆくゆくは医療系に進むぞ」と(自分ではよく考えたつもりで)考えていました。精神疾患の大変さ、またはそれに関わることの大変さも、この本を読むまでは「分かっているつもり」になっていたんだと恥ずかしく思いました。多くの方が「こんな世界があるとは知らなかった」とレビューで書かれているように、私たちには知る由もなかった世界がこの本の中にはあります。あまりに臨場感あふれるその世界に、初学者の私は研修医に自分を重ね、「自分ならこの時どう対応するだろう、どう感じるだろう」など、真剣に一人事例検討会を繰り広げました。心理の学生はなかなか現場を見る機会がありません。この本はそんな私たちの経験不足の一助になってくれるのではないかと思います。また、精神病の歴史や精神保健福祉法などの法律についての説明があり、臨床心理士試験において、下手な参考書を読むよりも、ずっと理解できて頭に入りやすいこと必至です。また、登場人物である先輩医師達の重みのある言葉は、臨床家として深く考えさせられるものでした。臨床心理を学ぶ方々、特に経験の浅い初学者の方に是非読んでいただきたい一冊です。...

背後にある思考


野田正彰
¥ 2,730 通常24時間以内に発送
★★★★★

背後にある思考
別著『なぜ怒らないのか』及び『見得切り政治のあとに』に先立つ著者の新聞(信毎)コラム第一集。著者のそして日本人の畢生の課題であると思われる戦争問題や教育問題をはじめとして、おそらくは関係者への無数の聞き取りを経た上での論考が多いだけに、裏づけのある論旨の展開には蒙を啓かれる思いがする。全体の構成としては、これらの問題を扱ったコラムの間に、多くの自然や旅行に触れて筆者自身が都度人間性を回復してゆく姿を描いた数多くのコラムが挟まれているが、これは無数の「生の事実」に触れ、自らもその現実の重さを真摯に受け止めたが故のある種の精神の抑圧(ストレス)に対するバランサーとしての営為なのであろう。特に印象に残った記事は、『原爆の子』の編者である長田新の一面にふれた一篇(70頁)やベトナム戦争時韓国軍によるベトナム人虐殺(104頁)や「さぼり」の思想(223頁)、ワタリガラスとの邂逅(236頁)を記した各篇など。今後も本シリーズは、長く読者が時代状況に対する自らの批判的精神そして想像力を涵養するための「精神の砥石」となるに違いない。「背後にある思考」という書名から想像し、何か私達に新しい観点を 提供...

湯川秀樹の世界―中間子論はなぜ生まれたか (PHP新書)


中野不二男
¥ 756 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

湯川秀樹の世界―中間子論は...
〜私も、入学した小学校の1年生の教室の正面の黒板の上の年表に、敗戦と原爆の投下の隣「湯川秀樹、中間子論で日本ではじめてのノーベル賞を受賞」と書かれていたのを忘れられない。それほどまでに湯川の名前は印象深かった。本書は、湯川の生い立ちからノーベル賞の受賞までの履歴を、当時の日本および世界情勢、物理学の流れを巧みに取り入れて、読みやすく〜〜コンパクトにまとめている。湯川の葛藤や性格や生活の様子が、類書以上に、細かく描かれている。昨今の日本は、理数系を避ける人や、自分で考えることを拒否する人が多い。本書のような伝記を、学校の先生や学生に限らず、多くの人に読んでほしい。〜